【キルギス旅行記】~ビシュケク探索~
ビシュケク滞在二日目
この日は朝からビシュケク市内を観光した。
朝ご飯を求めて歩いたが、なかなか空いているお店がなかったので、行き慣れてきたスーパーでパンと水、バナナを買う。
フルーツや野菜は量り売りになっていた。やり方が分からなかったのでスーパーのお姉さんに身振りで伝えた。
親切なお姉さんはバーコードを貼って渡してくれた。
レジへ行こうとすると、英語で、どこ出身?と聞いてきた。
「日本だよ」
「そうなんだ。どのくらいいるの?」
「一ヶ月と半分だよ」
「わーお!」
「お姉さんはどこ出身?」
「私はキルギスだよ」
「そうなんだね。おすすめの場所はある?キルギスで」
「うーん、南の方とかかな」
なんて世間話をして少し仲良くなれた。
英語がなかなか通じないとブログでは読んでいたけど、お店の人や街中のおばちゃんも英語を話すことができる人は多いように思えた。
なのでキルギス語が全然分からなくても、結構何とかなっている。
朝ご飯を手に入れて、昨日歩いていた時にきれいだなぁと思った公園でご飯を食べることにした。
昨日一日過ごして思ったけど、治安はとても良さそう。
暗くなるとさすがにまだ怖いので出歩いていないけど、昼間は大丈夫そう。
なのでカバンにも鍵はつけているけど、前に抱えるのではなく後ろに背負って歩くことにした。(町の観光客でも抱えている人はいないので、逆に目立ちそうだった)
Nomads home のノートを見ていると、むしろ警察が危ないらしい!
バザールとかで集団で警察にパスポートチェックされ、パスポートを返す代わりにお金を請求されたりという体験談が何個か書かれていた。
ちなみに、パスポートは見せても、それに対してお金は全く払わなくてよいので、断固拒否の姿勢でいいらしい。
それだけ気を付けて街を歩いた。
公園はカップルや親子、様々な人が椅子に座ったり歩いたり、芝生で寝ていたりした。
最高に気持ちの良い温度と涼しい風でとても過ごしやすかった。
道の真ん中にはバラや他の花が植わっていて、両側にとても高い木が生えていた。
ベンチに座ってゆっくり食べた。
中央アジア最大のモスク。「ボルボルドゥク・メチト」
その後、中央アジアで最大のモスク、ボルボルドゥク・メチトへと足を運んだ。
最大といわれるだけあって、とても大きい!!!モスク自体もそうだし、その周りを囲む敷地も広い。
トルコのイスタンブールの形をコピーして作られたらしい。
水色の屋根に白い塔、肌色の外レンガ、庭園もあり、緑も花もあり敷地面積も広い。
日本から持ってきたヒジャブを頭に巻き(女性は頭に巻くことになっており、肌の露出もできるだけしてはいけない)、長そでを着た。以外に日光を遮ってくれるので快適なのかもしれない。
モスクは女人禁制の場所があったり、女性が入る入口が違う場合もあるので、恐る恐る入口へ近づいた。
入り口には迷彩柄パンツの少し怖そうなおっちゃんが座っていた。警備員の人かな?
言葉は通じなかったけど、身振り手振りで連れが話してたら、靴を脱ぐジェスチャーをして、モスクの中を案内してくれた。(モスクの中は靴を脱ぐことになっている)
一階と二階を案内してくれた。
日本でもモスクは訪れたことがあったけれど、ここは規模が段違いだった。
気候もあるのか、居心地がよく、お寺や教会特有の神聖で静かな空気が流れていた。
その細かな模様も美しく、写真を撮ると天井が輝いているように見えるのだった。
ここはキルギスに来たら、必ず訪れた方が良い場所だと思う!そして、また落ち着いてきたいと思う。
帰りがけに写真を撮っていると、撮ってあげようか?とおばちゃんに話しかけられた。
そのままおばちゃんは英語で、このモスクのことを教えてくれたり、どこから来たの?オリンピックなのになんで来たの?と笑っていた。ワクチンの話やマスクの話もした。キルギスではマスクを着けている人はいないので、日本では強制なのか、選択なのか?とかワクチンはどこの国の?とか興味津々だった。
ヒジャブも褒めてくれて、こうしたらいいよ、と教えてくれたけど、あいにくヒジャブを止めるピンを持ち合わせてなかった。
とても優しくて、おしゃべりで、気さくなおばちゃんだった。
「キルギスなんて何にもないのに~!でも、好きになったらまた戻ってきてね」
そのあとは、アラ=トゥー・スクエアという大きな広場に向かった。
ここには彫像があったりと有名なスポットになっている。
その場所に向かっていると、なにやら警察が増えてきた。
なんだろね~何かやっているのかな?なんて話していると、もっと増えてきて本格的に何かやっているらしかった。
交通が制限され、広場へ入るにはマスクを付けなければならなかった。
私たちは中に入らなかったけれど、連れが聞いたところによると、ちょうどオリンピックで勝ったキルギスの選手のセレモニーが行われるとのこと。
なるほど~だからかぁ。と納得し、今回は訪れるのはあきらめた。
その後、私の行きたかった植物園に向かおうと調べたが、土日閉業中だった。とほほ。
タクシー代は人それぞれ
オシュ・バザールへ向かう。
ここも楽しみにしていたが、警察ぼったくりを読んでいたので少しびくびくして向かった。
行きはタクシーで行くことにした。
一台目は乗車拒否された。海外ではよくあることらしく、そっちの方向に行きたくなかったりしたら拒否されるらしい。面白い。
二台目で乗ることができた。
このおっちゃん、
「買い物をした荷物を置きに行った後にオシュ・バザールに向かうけどいいか?」
と聞かれた。
いいよ!と言って乗ったものの、車はオシュ・バザールと反対方向へぐんぐん進んでいく。
しかも、かなり運転は荒い。エンジンを付けるのもキーを差すのではなく、ガチャガチャと手動で何かを回してつけていた。
むしろ宿よりも遠くなったところで目的地に着いたらしい。どうやら食材などをお店に届けたようだ。
そこからまたオシュ・バザールへ引き返してくれた。
しかも、二人で150ソム(約180円)。メーターなどもタクシーには付いていないので、完全にその人それぞれの価格を付ける。
おっちゃん、そんなに安くしてくれるのか。
迷路のようなオシュ・バザール
オシュ・バザールへ着いた。
人も今までの比でないくらい溢れかえっている。土日だからなのか、毎日こうなのか。
門をくぐると、
取り合えずなんでもある!
所狭しとパラソルが掲げられ、衣服から野菜、果物、靴、ヒジャブ、携帯機器、帽子、パン、生肉!
ここに行けば生活雑貨は何でも手に入るだろう。しかも安く大量に。
心配していた警察も遭遇せず、楽しく見て回ることができた。
バザールはとても広く、一日居ても飽きないくらい様々に入り組んだ迷路のようになっている。本当に、気を抜くと元の場所に戻れなくなってしまうくらい。
ここでは、キルギスで有名なまあるい形のパンと桃を一キロ買った。
まあるい形のパンはいろんな模様が描かれていて、味も少しずつ違っていた。
直径は25センチくらいのかなり大きい大きさ。1つ20ソム(約24円)だった。
桃は1キロで50ソム(約60)。8個入り。
この桃がジューシーで甘くて、お気に入りになった。キルギスはフルーツ大国なので日本では高くて手に入りにくい果物がたくさん売られていてとても嬉しい。桃、葡萄、サクランボ、りんご、ベリー、西瓜、メロン…
大満足。
帰り道
オシュ・バザールから朝ご飯を食べた公園までタクシーに乗った。このおんちゃんは二人で200ソムだった。本当に人によって違うもんなんだなぁ~。ただ、運転の荒さは同じだった。
公園で桃を剥いて食べた。
パンに塩っけがあったので、何もつけづに食べても美味しかった。
突然、散髪をする連れ
スーパーの横の散髪屋で連れが髪を切ることになった。唐突に!
ローカルな感じでお客さんは誰もいなくて、入るのに勇気が必要だったが、だんだんそのスリルにも慣れてきた感じもある。
おばちゃんとも言葉は通じないけど、なんとなくでやり取りができていた。
どんなもんや、と切られていく連れを見ていたが、おばちゃん、すごく腕がよさそう。
最初はすごくばさばさと適当に切っていくので先行き不安だったが、丁寧にバリカンと鋏をつかい、何度も確認していい出来に仕上げてくれた。
しかも300ソム(約360円)!!!や、安い。そしてクオリティ高い…
すごいぞ、キルギス。
パン祭りの一日
Nomads homeへ帰り、一息ついた。
インスタの更新などをしていると、アイダナがパン食べる?とパンを二つくれた。
これがすごい美味しい!焼きたてだからもあるし、持ってきてくれたのも嬉しかった。
揚げパンみたいな感じで、中にはトマトベースの野菜煮込みが入っていた。
めちゃくちゃ美味しいよって伝えたら、すごくかわいらしいスマイルをしてくれた。
夜ご飯を食べに、散髪した少し先のおしゃれなお店へ向かう。
注文にも慣れてきて、基本ジェスチャー。
お通しであったかい紅茶と三つのサラダみたいなのとパンが出てきた。(またパンだ!!笑)
私はトマトうどんのようものを頼みたかったが、今日はないと言われたのでお肉の美味しそうなものを選んだ。
この上のお肉、味がしっかりついていておいしい。
お肉の下には、……またパン!!!笑
細かくちぎったパンが酸味の効いたヨーグルトに浸してあり、お肉の脂っぽさと味の濃さと相性抜群。どんどん食べることができた。
ただ、この日はずっとパンばかりなのでお腹はパンパンになった。
宿に帰る途中スーパーでシャンプーと水を買った。
流石に、頭を水だけで洗うのは油が取れずに気持ちが悪かった。
今日はシャワーの水圧は直っていたが、電気が切れてほぼ真っ暗の中でお風呂に入った。
そしてそのまま服を洗って外に干して、作業をした。
今日も良い一日になった。