息も凍る寒い日は♨ ~草津温泉編~
吐く息も白く、手はかじかみ、水回りの家事が大変になってきましたね。
そんな寒い日だからこそホッとしたいと思い、母を連れて群馬の草津温泉へ足を運びました。
東京から電車とバスに乗り換えながら草津へと向かいます。
昼間から電車でクラフトビールを飲むのは最高に幸せでした……
お味はさっぱりめのものと香りがよい黒ビール。
いつもは音楽を聴いたり本を読んだり、スマホを構ったりすることが多い電車内ですが、誰かといるとお話をしたり景色を楽しめるのでいいですね。
段々と建物が消えて、冬の空気をまといながら山や畑が顔を出します。
セメントの元になる石を削る採掘場があったり、畑では野焼きをしているおじいちゃんがいたり、山に並ぶ送電線がきれいだったり……
ちょうど紅葉の時期だったのか、山には緑とオレンジが混ざり合って絵に描きたくなるような色彩でした。
電車にガタンゴトンと揺られながら、変わりゆく景色とそこでの人々の生活を想像してみる……穏やかで懐かしい時間。
草津温泉に到着。
お世話になったのは「望雲」という老舗旅館です。
心遣いを隅々まで感じるおもてなし、さらに街歩きをする浴衣を自由に貸し出しているところが嬉しいポイント。
温泉には何度も入れるということだったので三回も入浴しました。
お肌もつるつるになり、人もそんなに多くなかったのでリラックスして楽しめました。深夜1時ごろに入ったときには人っ子一人いなかったので、完全に貸し切り風呂でした。
宿に到着し、温泉に入って一息ついた後は選んだ浴衣に着替えて街歩きをしました。
草津温泉と言えば湯畑!
想像を超える硫黄の匂いが辺りに立ち込めていて驚きました。
これが源泉の力……!
ですが、だんだんとその匂いにも慣れてライトアップされた幻想的な湯畑を堪能しました。
道の隅々から湯気が上がっており、寒くなったらその上に立って体を湯気に温めてもらいました。
街では温泉饅頭やウィンタースポーツのお店、お蕎麦屋さんや小物、お土産屋など草津温泉の雰囲気にあってとても素敵なお店が並んでいました。
時間が遅かったのでお店は閉まっているところが多かったですが、体の芯が冷えてきたので旅館に足早に旅館に戻ることに。
楽しみの一つは旅館での食事。
完全個室になっているので、人の目や時間を気にすることなく料理に集中することができました。
お品書きを見ながら、これは何だろうと母とはしゃぎながら1つ1つゆっくりと味わえる時間は日々の中でそんなに多くないのかも、と思うほど豊かな時間でした。
料理を作っている人はどんな人だろう……。
浴衣に絞められたお腹がはちきれそうになるほど見た目も味も豪勢な夕食でした。
そんなこんなで心も体も満たされた草津温泉旅行でした。
草津温泉には素敵な旅館がたくさんあるので、また足を運んでみたいと思います。
久しぶりに母ともゆっくりお話ができて、こんな時間を共に過ごすことができることに感謝です……
美味しいご飯、素敵な街、そしてこの時間を過ごせることが本当に幸せでした。
家にこもりがちな寒ーい冬こそ、大切な人と少し足をのばしてやさしい時間を過ごしてみてください。